車両重量計測サービス B-WIM
主な特徴
- 橋梁の動的ひずみからリアルタイムで車両台数や重量,走行速度などをご提供
- センサ設置からデータ分析・診断まですべて対応
- 技術開発により従来のシステムをパッケージ化し,高速化・精度向上を実現
- あらゆる橋梁形式に対応(鋼床版,RC橋梁,PC橋梁,連続桁など)
- リアルタイム処理により,過積載車両の取り締まりにも活用可能
- 過積載確認,活荷重調査,交通流の確認,補強効果確認・補助に利用可能
類似技術との比較
比較観点 | B-WIM | 表面埋込式 | トラックスケール |
設置 | 橋梁部 裏面から簡易 |
表面・通行止め | 工場内・道路脇
据え置き |
費用 | 数百万 | 数千万 | 数百万 |
停止車両精度 | ✖ | △ | ◎ |
走行車両精度 | ◯ | ◎ | ✖ |
装置 | 現場で調整 | 調整済みを設置 | 調整済みを設置 |
活用 | 車両重量分布把握 過積載車両のスクリーニング |
ETC | 工場・産廃場 等 (計量法) |
B-WIMには具体的に以下のようなメリットがあります.
- B-WIMは,車両が走行している状態でその重量を測定することができるため,交通を乱すことがありません.
- 計測に必要となるセンサを橋梁の下面に設置することから,橋面上の作業が不要で,設置時や交換時の交通規制等が不要です.
- 計測システムの存在を運転者に気づかれることがありません.
対応方式
TTESでは様々な手法に対応しており、対象橋梁や交通状況に応じて、適切な方式を提案することができます。
両手法ともに高度な独自処理アルゴリズムを搭載しています。
比較観点 | 部材式 | 支点反力式 |
概要 | ![]() |
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橋種 | 鋼、PC、RC | 鋼 |
桁形式 | 単純、連続 | 単純 |
特徴 |
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適用上の注意 | 渋滞・複数車線では適用が難しかったり、精度が低下する場合があります。 | 支承の種類によっては適用が難しい場合があります。 |
ご活用例
活用例1:過積載車両の確認
B-WIM設置箇所を通過直後に車両重量が判明します.B-WIMの適用で,過積載車減少へつながります.
※計量法に従っていないので,精緻な測定器へ誘導します.
活用例2:交通状況の把握
B-WIMを継続的に利用することで,道路の利用状況を把握でき,交通状況を統計データとして蓄積できます.
活用例3:道路利用状況の把握
交通状況を管理エリア全体で把握することにより,道路ネットワークの維持管理として優先度の決定や通行止め時の影響など,維持管理の計画を定量的なデータに基づいて立案できます.
機能・仕様
項目 | 内容 | 備考 |
利用センサ |
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橋桁の裏面に施工するため、道路規制不要 |
通信方法 |
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人手によるデータ回収にも対応いたします. |
出力情報 |
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ー |
適用条件 |
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1~2週間程度の連続計測を実施することが多い. |

交通荷重把握の方法
B-WIMでは,車両が橋梁上を通過した時に生じる橋梁部材の応答から,逆解析によって車両重量を算出します.
具体的には,1車線あたり3つのひずみゲージを設置し,算出されるひずみ波形を分析して,車両重量,車軸数,軸重量,速度などを算出します.測定にあたっては,まず重量が既知の車両を通過させ,キャリブレーションを行う必要があります.
独自の処理アルゴリズム
TTESのB-WIMは,数々の実橋梁でのデータ処理経験に基づきアルゴリズムの改良を重ね,解析精度の向上を実現しています.
- 実測ひずみ波形に含まれるノイズをスプライン関数を用いて除去
- 隣接レーンを走行する車両の影響除去による重量補正
- 横断方向走行位置推定手法を用いた重量補正
ご利用について
実施計画から結果の分析までワンストップで対応します.
- 計測準備・設計 ・センサ設置
- 計測・キャリブレーション ・影響線作成 ・車両重量算出
- 分析・活用・過積載車両検出 ・補修計画立案 ・余寿命推定 ほか
ご不明点,ご利用のご希望につきましては、こちらからお問い合わせください。