ポータブルスマート傾斜計 tiltoru®

2021.06.08

端末レンタル開始(お問合せ

主な特徴

日々の巡回のお供に。構造物の安全管理をお手伝いします。

tiltoru(チルトル)は、持ち込み型の傾斜センサです。様々な形式の構造物の傾きを1台で何箇所も測定し、計測データはクラウドで管理します。

従来、据え置き型の傾斜計は1つの機器で複数箇所の測定はできませんでした。
tiltoruは、持ち込み型なので1台で様々な箇所の傾斜を簡易に測定できます。日常の巡回点検時にお使い頂くことで様々な構造物の傾斜を監視できます。

スマホでデータをアップロード、クラウドでデータ管理

計測後のデータは、位置情報とともにQRコード化されます。専用アプリをインストールしたスマホでQRコードを撮影することで、計測データは自動でクラウドにアップロードされます。データ管理はクラウド上で行います。

*専用アプリをインストールしたスマホは、tiltoruと一緒にお貸しします。

タッチパネル式の簡単操作、高精度の繰り返し測定

tiltoruはタッチパネル式となっており、どなたでも直感的かつ簡単に計測が行なえます。
また、従来の携帯型の測定機器では困難とされていた高精度の繰り返し測定を実現しました。測定部位にはベースプレートを設置します。
計測手順は、1)キャリブレーション、2)ベースプレート上にtiltoruのガイドを押し当てながら設置、3)計測開始(ボタンを押す)だけで、簡易な計測が可能です。

tiltoru誕生の背景

地震被災後のインフラ早期復旧のための定量的なデータの提供

地震被災後の地方自治体では、インフラの早期復旧が求められる中で「定量的な判断を可能にする材料が非常に乏しく苦労した」という事例が散見されました。従来の据え置きデバイスを用いた情報収集システムでは、災害時に電源供給のストップや通信ネットワーク、システム自身の被災などで有効なデータ収集ができない事例もありました。また、現地を巡回した時には危険な箇所もいくつか発見され、すぐさま計測ポイントを増やしたいという要望もありました。

これらの声に対して、これまでに培ってきたIoT化技術とクラウド技術により、計測装置をポータブル化し、様々な通信手段を利用できるデバイスを開発しました。デバイスをポータブルとすることで常に良好な状態のデバイスが利用できます。また複数のデバイスを用意しておくことで故障やトラブルに対して冗長性を向上することが可能です。
日常利用においてもポータブルデバイスを利用することは、設置型デバイスのメンテナンス費の高騰という問題を解決する方法として有効です。常に良好な状態のデバイスを用いて数値管理を実現します。

ご活用例

  • 巡回点検などに併せて様々な箇所の測定を実施 巡回点検に計測機器を携帯することで、同日に複数箇所の傾斜を計測することができます。
  • インフラ構造物以外の建物や塀などの測定 工夫された底面形状により、インフラ構造物以外にもビルやタワー、ブロック塀、外溝など様々な構造物で傾斜測定が可能です。

本技術は、国土交通省の点検支援技術性能カタログに登録・掲載されており、公共事業へご活用できます。

<国土交通省関連>
<関連記事>
<関連論文>
  • IoT端末を活用した持ち込みセンシングの提案、土木学会第76回年次学術講演会、VI-832、2021/9
<リーフレット>

機能・仕様

機能

特徴1 持ち込み型なので1台で複数箇所の傾斜測定が可能。
特徴2 タッチパネル式の簡単操作。
特徴3 測定部位にベースプレートを設置することで前回計測値との比較が可能。
特徴4 計測データはPCやスマホで確認可能。

仕様

サイズ・重量

最大外形寸法

計測装置本体(長さ95mm×幅95mm×高さ80mm) 最大重量(400g)
ベースプレート(長さ90mm×幅90mm×高さ10mm) 最大重量(200g)
キャリブレーション用プレート(長さ100mm×幅100mm×高さ15mm) 最大重量(1,000g)

測定範囲 ±45°
分解能 0.01°
使用温度範囲 0~40℃
使用湿度範囲 20~80%RH(結露なきこと)
電源 単三電池3本:DC 4.5V 300mA / USB外部給電(USB Type-C端子)
電池稼動期間 連続稼働時間360分(6時間) 単三電池3本、外気温:20℃の場合
計測精度

±0.04°(測定範囲±9°の範囲において)

ご利用について

測定装置一式(測定装置本体、専用スマートフォン、ケース)をレンタル頂いてのご利用になります。レンタル料は下記お問合せフォームからお問い合わせください。
キャリブレーションに用いるキャリブレーション用プレート、現場に設置するベースプレートおよびベースプレートカバーは別途販売致します。

適用範囲

・計測機器を設置できること。 

よくあるご質問

平面精度の高いキャリブレーション用プレート上に測定装置を置き2回の校正用測定を実施します.
1回目の校正用測定を行った後,180度回転させて2回目の校正用測定を行うことでキャリブレーションは完了です.所用時間は1分以内です.
前提条件として,キャリブレーション用プレートにゴミや傷,変形がないこと,キャリブレーション用プレートを安定して設置できる(ガタつかない)場所で実施する必要があります.

計測する角度が90°以上の箇所や常に振動している構造物では計測できません.

測定精度:±0.01度(定盤上),
繰り返し精度:±0.05度(タイル計測結果)です.


ご不明点はこちらからお問い合わせください。

株式会社TTES

〒153-0051
東京都目黒区上目黒3-30-8 メゾン・ド・シノS-2
TEL : 03-5724-4011
FAX : 03-5724-4012