2024.04.13
モバイルとワイヤレス
2021.07.13 開発
ワイヤレスイヤホンとコードレス掃除機は多くの方々が使うようになりました。元には戻れないという方がほとんどではないでしょうか。
大規模構造物の計測でも、「無線でできませんか」とご要望をいただくことが良くあります。「無線=ワイヤレス」にする場合、無意識に「無線通信」を思い浮かべますが、実際にはもう一つの「線」が問題として残っています。「電源線」です。
20年前、モバイル技術の研究開発をしておりました。その当時、通信速度、計算処理能力、ディスプレイ解像度などはすべて大幅な性能向上が見込まれていましたが、唯一、バッテリーだけ改善の見通しが厳しい状況でした。その結果、20年後の今も、毎日スマホやノートパソコンを充電する状況はかわっていません。
橋梁をはじめとする大規模構造物では、配線作業やケーブルの長期管理はけっこうな負担ですし、災害時の断線リスクもあります。いろんなところにポンポン置くだけで、リアルタイムにずっと計れる、そんなセンサがもうすぐ出てくる! と思いながら、今日もケーブルの取り回しに悩み、「足りない、絡まった、断線!?」とブツブツ言いながら、配線作業を頑張っています。
今やドライヤーやアイロンなど高熱を発する家電までワイヤレス(コードレス)となっており、さらに、次の20年は電気自動車の時代と言われています。現在、当社の計測サービスでは、無線の単体持ち運びタイプ(INTEGRAL PLUS、TRAPO、tiltoru)と、有線の複数センサタイプ(DEGRIS、B-WIM)に分けてご提案をしていますが、新しい分野から画期的なエネルギー技術が開発されることを期待し、それにより、真の「ワイヤレス」計測を実現していきたいと思います。